筑波大学ベンチャーシンポジウム
特別対談動画を掲載

先日、オンライン開催された第3回筑波大学ベンチャーシンポジウムにおける特別対談企画、2月26日(金),27日(土)の(株)Waisportsジャパンのコーナーで放映された動画をこちらからご覧いただけます。

前半では、(株)Waisportsジャパン代表の松田より弊社の活動理念と、具体的な事業をピックアップ(文武両道場-勝利を生み出すチームづくりと放課後PLAYパーク)して紹介、後半では対談を通して起業の原体験やパンデミックをきっかけとした変化などをさらに深掘りしています。

お見逃しされた方もぜひどうぞ。


【対談概要】

Q. なぜWaisprotsが選ばれるのか

ーゴールありきの研修、その時だけこなせば良くて翌日から変化なし、が常態化しており、一方で会社の離職率、業績落ちが解消されない、リーダー不在といった現状に疑問を持っている方々が特に大企業では多いということではないか。階層社会、仕組み化された組織の中で、従来の研修に対する問題意識が、こちらで答えを用意しない、まさにコロナへの対応のように環境が激変する中で昨日までの答えが答えではなくなるときに、マインドセットを変えながら自分の能力を組み換え、対応していくという能力ーダイナミックケイパビリティというが、自己変革能力、環境に合わせて、自分で自分を変えていく、それが必要、企業に求められているということを、直にみなさん感じられているのではないか。

Q. 賑わいが一過性のイベントとどう違うか

ー本人が作り出しているという実感がないと。与えられた結果楽しかったね、という消費型ではない。与えられるものは他人事。自分が作り出すとこんな面白いものができるんだという成功体験が持続可能性に繋がっている。主体性、自分で決めてやりたいように自分勝手にやる。やり方によっては多くの人を巻き込みながらこんな楽しいことができるんだというのがわかったときに、またやりたい、自分がやらないとできない、ということだと思う。それが伝わるように環境、仕掛け作りをするのが体験学習モデル。
 スポーツを使っている理由は、それを心と体で自分で体験、体感できる、結果と原因が分かりやすいという意味で効率がいいということがある。

Q. スポーツ環境デザインを志した原体験

ー2つあって、まずは教員時代のカルチャーショック。(男子大学バレーボール)日本一の筑波男子バレーボールの練習を見たときに「場の力」に圧倒された。言われたメニューをこなすようなレイバーでもワークでもなく、アクティビティだった。体育館という一つの空間において多様なドリルをいろんなコミュニティが実践していて、全体としては日本一を目指している。アメフトと光景は似ている。人間味あふれる熱量と場の力。一人一人違うことしてるけど主体的に動いていた。
 もう一つはアメリカのスポーツビジネスが不動産ビジネスだったということ。実態として最大の価値は治安維持だった。防犯環境設計というが、犯罪率が少ないエリアは売れる。安心安全はお金を払っても担保する。その原動力がスタジアムやコミュニティスポーツだったりする。そういう環境に住みたいというオーナー達が投資をしてそういう街を作る。BID(Business Improved District)という開発の手法。そういうものに遭遇したこと。日本と土地やビジネスの考え方が違った。

Q. スポーツ、興行界はコロナでどうなっていくか

興業のビジネスモデル自体は継続するだろうが、一方でプロチームとしての存在がどうあるべきかを考え直すきっかけになるのでは。興業に依存しないモデルに切り替えていく必要がある。
 その意味で、この流れを予想したかのように2023年完成の初のボールパークに2年前に着手した北海道日本ハムファイターズは革新的。球団としてのリソースをもっといろんな業種に還元しながらトータルなビジネスを提唱している。地元のインフラになるような、名実とも地元密着で作っていく。(全体としても)そちらにシフトしていくのではないか。

Q. コロナをきっかけに新しい事業や変革を考えているか?

ー僕らは時代が来たなと言う認識。世の中を見ていても、みんな急に散歩し出したり、緊急事態宣言下で、動きたいという人の根源的欲求にみんなが気づいている。追い風だなと思っている。
 一方で既存の常識がみなさんに制限をかけている。例えばバレーボールも外でやればいい、ルールも国際スタンダードじゃなくていい。それに乗っ取らないとスポーツができないわけではない。動きたい、遊びたいと言う欲求のまま、今あるコミュニティでルールを作って楽しい空間を作っていく。主体性と多様性を遊びを使って作り出していく。それがパブリックな空間、共助によって人と人のつながりを作っていくきっかけになる。感染対策の最低限はもちろんしつつ、冷静に今あるものを組み合わせて、新しいルール、やり方で組み換えていけばいい。スポーツは遊びなので、自分たちでかんがえてローカルなものを作ればいい。それが文化になる。それが本来のスポーツのあり方。

HEROs AWARD 2020が開催されました


アスリートやチーム・リーグ、NPOが行う優秀な社会貢献活動を表彰する年に一度の式典、HEROs AWARDが12月21日に開催されました。

(株)Waisportsジャパン代表の松田裕雄が審査委員の1人を務め、新型コロナウイルス感染症拡大防止基金への寄付やドナルド・マクドナルド・ハウス支援活動が評価された日本プロ野球選手会への授賞を行いました。 (審査員メンバーの詳細はこちら


その他の受賞者についてはこちらをご覧ください。
松田自身、難しかったと振り返る審査会の様子は以下にレポートされています。

HEROs Sportsmanship for the year
今年は12月21日に開催! 「HEROs AWARD 2020」の栄冠は誰の手に?(2020年12月15日配信)



松田裕雄について知る

Waisportsジャパン代表取締役の松田裕雄について、これまでの活動や思想の一端がわかるリンクをまとめました。
(最終更新:2022年1月26日)

  • GATHER : 参加者のクオリティ・オブ・ライフ向上を目的とする社会人バレーボールリーグ『FLV』とは?
    (2018年4月5日配信)
    社会人バレーボーラーにとって認知度の高い大会となってきたフォレックスリーグ(FLV)創設者として、これまでの大会のあゆみや背景にある理念、プログラムの特徴について。
  • Sportsnavi 地域活性化のために「スポーツ」は必要かー事例から考えるエリア価値の高め方
    (2017年12月26日配信)
    エリアの価値を高めるとはどういうことなのか、スポーツによる地域活性化の国内外の成功例、失敗例を分析する中で見えてくる「計画的一体型」の重要性など、Waisportsジャパンが取り組むスポーツマネジメントとまちづくりにご関心のある皆様に、ぜひご一読いただきたい内容。「みなとスポーツフォーラム 2019年ラグビーワールドカップ(W杯)に向けて」における松田の講演内容がまとめられています。
  • J:COM いばらき人図鑑 第3回
    (2017年9月18日)
    文武両道場から北海道日本ハムファイターズとの共鳴、まちづくりに対する考え方、茨城県南西エリアでの価値創造への挑戦まで、Waisportsジャパンとしての活動の裏にある理念を語らせていただきました。
松田裕雄